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表面繊維層と塩ビ裏打ち層で構成されている「タイルカーペット」の「繊維」と「塩ビ樹脂」のそれぞれをマテリアルリサイクルします。
塩ビ裏打ち層は、独自の切削加工技術により、一工程で粉体化し、同時に表面繊維層との分離を行い、再度タイルカーペットの裏打ち材に再生します。
表面繊維層は、ループ状パイル糸を基布から引抜き、長繊維のまま回収し、床下敷き用不織布などに再利用します。
●省エネルギーの効果は抜群
再生塩ビコンパウンドは、新しく生産する塩ビコンパウンドに比べ、エネルギー使用量を76%、CO2排出量を80%削減できます。(エックス都市研究所「LCA分析調査」)
また再生繊維の環境負荷削減効果は、更に大きいと考えられます。
●持続可能な製品として耐久性は30年以上、100%再生品で生産された裏打ち用再生塩ビシートは、3回もの熱履歴試験に耐えました。再リサイクル、再々リサイクルが可能です。(明治大学理工学部建築学科菊池研究室資料) |
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第11回建築リフォーム&リニューアル展特別セミナー講演(2005年6月17日)
「複合廃材循環型再資源化カーペットタイルの完全リサイクル」の資料
リファインバース株式会社 研究開発統括部長 網本吉之助
リファインバース株式会社 研究開発室長 工学博士 西下孝夫
平成17年(2005年)6月17日 |
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| ここまできた「タイルカーペット」の完全リサイクル |
1. 急増する再生タイルカーペットの需要 ―世界的著名メーカーがリファインシートを採用―
2003年12月に設立されたリファインバース株式会社は、最近極めて多忙である。日本国内のタイルカーペットメーカーに対する再生原料の供給のみならず、米国最大のタイルカーペットメーカーであるインターフェイス社(ジョージア州)とリサイクル事業で提携し、同社のタイとオーストラリアの二工場向けに、シート形状でタイルカーペットバッキング用に再生原料の供給を開始した。
国内では、セルコンテクノス社が、2003年1月より、使用済みタイルカーペットから回収した当社製再生原料(塩ビコンパウンド)の使用率50%(重量比)を超える再生タイルカーペットを開発し、エコマーク認定を取得した(第03118088号)。セルコンテクノス社では環境宣言企業であるソニー社に納入施工したのを皮切りに2005年3月期では、出荷数量、工事件数とも前年比で約4倍に伸長し、5万平米、150件の施工実績となっており、今期に入ってからも好調に推移している。また、住友商事グループやコクヨグループでも当社の再生塩ビコンパウンドを使用したタイルカーペットの製造販売への取組みを開始した。
2. 「目からうろこの世界」明治大学菊池研との出会い ―開発着手のきっかけと経緯―
2001年6月、産業廃棄物処理の株式会社御美商 加賀と機械装置開発のアールインバーサテック株式会社 網本の両代表がインテリアタイムス社『Monthlyゆか』の編集長を介して出会い、御美商が取り扱う建設系廃材のなかでも「処理困難物」とされていた「塩ビ系内装床材の再資源化」について共同で取り組むことで合意したことがスタートである。
そのなかで「廃タイルカーペット」は、年間着工面積約2500万平米(重量で12〜13万トン)、首都圏では3〜4万トン/年が使用され、廃棄物の量もリニューアル物件の増加に比例して多くなってきていた。当時の処理方法は、殆どが埋め立て処理であり、埋め立てのためには、最大径150ミリに破砕する必要があり、繊維部分が破砕機の刃に絡まり、破砕効率を阻害していた。
これらの状況から、我々の開発も、まずタイルカーペットに焦点をあて、その再資源化から始めることとした。また、試行錯誤中のこの時期に、後に産学協同開発のパートナーとなる明治大学理工学部の菊池教授が主査を務める社団法人日本建材産業協会の「廃ビニル系床材の再生品化に向けた調査研究の概要」を読む機会があり、そこで指摘されていた使用済み廃床材の再資源化へのアプローチと問題点に、大きな示唆を受けた。2002年4月より、「切削加工」処理による日量10トンの中間処理施設(御美商)として、廃タイルカーペットのリサイクル実証プラントの稼動を開始した。このプラントを見学した(社)建材産業協会の一団に参加していた明治大学菊池教授に「目からうろこ」と賞賛され、その後の開発について全面的な協力を得ることになった。現在では、廃タイルカーペットの再資源化は、一応の商業ベースに乗りつつあり、当初50%程度であった再資源化率も90%以上を望めるところまできている。次のステップとして、千葉県内エコタウン地域で年産1万6千トン〜3万2千トンレベルの本格的量産プラントの建設を計画中である。
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ここまできた「タイルカーペット」の完全リサイクルの目次
1. 急増する再生タイルカーペットの需要 − 世界的著名メーカーがリファインシートを採用
2.「目からうろこの世界」明治大学菊池研との出会い − 開発着手のきっかけと経緯
3.「廃プラスチック類」の新しい処理方法 − 発想の転換が生み出した切削技術
4. 開発技術の要 − ワンパスでの粉体化と層間分離、繊維も循環リサイクル
5. 省エネルギー効果は50倍!! − マテリアルリサイクルの威力
6.「新しい酒は新しい皮袋に盛る」− 廃材由来の再生材からの製品化にはそれにふさわしい製造システムが必要である
7.「小さいからこそ見えてくるものがある」− 廃材のマイクロパウダー化が拓く資源循環利用の新しい可能性 |
courtesy of テツアドー出版 |